感想文2


「しほちゃんのすいせん」(今西祐行・「空のひつじかい」偕成社文庫所収)について…


―悲しみをこえて―
 「しほちゃん」のお父さんの立場で、亡くなったしほちゃん宛に手紙を書いてみました。




 しほちゃん、今日、庭の池のふちにすいせんが咲きました。大きなふっくらとした白い花のすいせんです。今まで、すいせんなんて咲いたことがなかったのに、不思議ですね。じゅんちゃんとまりちゃんが見つけて、お父さんとお母さんに教えたのです。みんな一目見ただけで、「しほちゃんのすいせんだ。」と思いました。そこで、「しほずいせん」と呼ぶことにしました。

 しほちゃん、冬の間、お父さんたちは、ただ悲しくて、じっと家に閉じこもりがちでした。四人で四角いコタツに当たれば、いつも一人はみだして、お父さんのひざにだかれたしほちゃんのことを思い出してしまうのです。そこで、みんなで歌を歌って、しほちゃんのことを思い出さないようにしようとしました。でも、「どんぐりころころ」の歌を歌いかけたときには、やっぱりしほちゃんのことを思い出してしましました。みんなだまりこくってしまい、とても悲しいい気持ちになりました。

 そこで、お父さんは、雪だるまを作ろうと、じゅんちゃんとまりちゃんをさそって外に出ました。そして、大きな行き人形を作りました。それはしほちゃんそっくりになりました。そこで、「しほちゃん」と呼ぶことにしました。でも、もう悲しくなることはありませんでした。元気いっぱいのしほちゃんが帰ってきたようだったからです。

 雪の「しほちゃん」は、冬の間、ずっとみんなといっしょにいました。暖かくなってもずっと残っていました。でも、昨日、とうとう最後の雪のかたまりが消えてしまいました。でも、その昨日、まるで雪の「しほちゃん」の代わりのように、「しほずいせん」がさいたのです。お父さんたちには「しほずいせん」はしほちゃんのうまれかわりだとしか思えません。

 このすいせんは、これからも毎年花を咲かせてくれることでしょう。そして、ふえていくことでしょう。お父さんたちは、このすいせんをしほちゃんだと思って、だいじに育てていこうと思います。そして、このすいせんの白い花の様なような明るい心で生きていこうと思います。

 しほちゃん、ありがとう。そして、さようなら。




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